6月16日(木) ピープルアナリティクスラボ2022#「ウェルビーイングと生産性を両立する脳科学」
2022のPAラボでは「科学人事の最前線」をテーマに、ピープルアナリティクスやデータ活用に限定せず、人事に科学的知見や手法を活用する知見者(人事、研究者、スタートアップCEO等)に講演をいただきます」今回のテーマは「ウェルビーイングと生産性を両立する脳科学」~「報酬設計と職場における感謝の科学」。茨木 拓也 氏NTTデータ経営研究所 ニューロイノベーションユニット アソシエイトパートナー)村越 まひる 氏(NTTデータ経営研究所 ニューロイノベーションユニット コンサルタント)にご登壇頂きます。
【内容】自分の会社の報酬設計はどうなっていますか?そしてどう決めていますか?ほぼすべての企業において、組織や個人ごとに売上目標なりの目標設定があるだろうし、そうした目標の達成度合いに応じて昇給やボーナスなどの報酬が受け取れとれるような制度が設けられているはずです。外資系の保険会社の超高額な成果報酬がニュースになったりもします。
その背景にあるのは、お金で人のやる気や幸福度が上がるという疑問を持つのもバカバカしい暗黙の了解があります。しかし、本当にそうでしょうか。自分のチームメンバーに最高のパフォーマンスを期待したいのなら、今のやり方は最適ではないかもしれません。安易な報酬設計をしてしまったことで、本来の目的を大きく外した不幸な結果を招いた多くの事例が存在します。
一方で、自律性・成長志向・仕事の意義・人間関係といった金銭的ではない要因が人間の本質的なやる気と生産性に関わるといった知見が増えてきています。さらに、金銭的な報酬で人が動く前提の職場では、「人に感謝をする」ということが難しいことが知られていますが、この感謝という感情表現は、実は生産性とウェルビーイングを両立しうる魅力的な媒体となることが分かってきています。
今回のラボでは、「脳」という新たな観点から「報酬設計」と「職場における感謝」についてご紹介し、本質的な人間理解に基づく人事制度設計を目指してみなさんと議論を深めたいと思います。
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■日程:2022年6月16日(木) 15:00~16:30 (ZOOM)
■対象:法人正会員、招待者
■タイムテーブル:
◯ 15:00 オープニング
古川琢郎、山田隆史
◯ 15:05-15:35 Part 1: テーマ 「職場における感謝の科学」
講演者 茨木拓也 氏
(株式会社NTTデータ経営研究所 ニューロイノベーションユニット アソシエイトパートナー)
◯15:35-16:05 Part 2:「報酬設計の科学」
講演者 村越まひる 氏
(株式会社NTTデータ経営研究所 ニューロイノベーションユニット コンサルタント)
モデレーター 大成弘子 氏 (ピープルアナリティクス協会 研究員)
〇16:05-16:30パネルディスカッション、Q&A
ワーキンググループリーダー
古川琢郎(三菱UFJコンサルティング)山田隆史(幣協会副代表、スターツリ―代表)
お申し込みはこちらから
https://req.qubo.jp/pahrtech/form/PALab0616
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■登壇者プロフィール
茨木 拓也(いばらき たくや)
株式会社NTTデータ経営研究所 ニューロイノベーションユニット アソシエイトパートナー ・ VIE STYLE株式会社執行役員最高脳科学責任者、1988年東京生まれ。早稲田大学文学部心理学科卒業。東京大学大学院医学系研究科医科学修士課程(脳神経医学専攻)修了(MMedSc)。同・医学博士課程中退。神経科学を基軸とした新規事業の創生や研究開発の支援に多数従事。分野は製造業、医療、ヘルスケア、広告、Web、人事、金融と多岐に渡る。著書に『ニューロテクノロジー』(技術評論社、2017年)がある。
村越 まひる(むらこし まひる)
株式会社NTTデータ経営研究所 ニューロイノベーションユニット コンサルタント、早稲田大学商学部卒。2021年NTTデータ経営研究所入社。行動変容、報酬設計関連のプロジェクトに従事。
大成 弘子(おおなり ひろこ)
「働く人々を幸福にする分析」を自分の生涯のミッションとして掲げる。2013年にSNS上での人間関係はリアルとどう違うのかネットワーク分析の論文をPLoS ONEで発表、翌日にMIT technology Reviewにも取り上げられる。2014年に広告会社の新規事業部にピープルアナリティクスサービスに従事したことがきっかけでピープルアナリストとしての仕事をスタートする。2018年より一般社団法人ピープルアナリティクス&HRテクノロジー協会研究員に就任。2019年成城大学データサイエンス教育研究センターアドバイザリー委員に就任。著書として、『データサイエンティスト養成読本~ピープルアナリティクス入門』2018年、『データサイエンティスト養成読本~ソーシャルメディアネットワーク分析』2016年、『プログラマのための論理パズル』(翻訳)2009年、「採用と活躍の技術」WirelessWire News(Web記事連載)2018年、2021年日本能率協会主催「信頼力をあげて組織のパフォーマンスを最大化する方法」研究交流会ではメインファシリテーターをつとめる。